中丹田を預けて緊張を楽しむ

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

今、世界陸上が熱い!

皆さんもご覧になりましたか?
先日行われた100m決勝では男子も女子も熱い戦いが繰り広げられました。
私は仕事を終えて帰ったタイミングで丁度中継を見ることができてとてもラッキーでした。

そんな毎日感動をくれる世界陸上ですが、今私の胸を更に熱くしてくれているのが2年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神タイガース(以下タイガース略)です!


※2年前のリーグ優勝の時に買ったタオル

まだまだにわかファンではありますが、リーグ優勝の喜びを私事のように噛み締めています。

今季のタイガースは藤川監督就任一年目で、キャンプから掲げていた「凡事徹底」の言葉通り、特別なことをするというよりも一人一人の役割をしっかりと活かして皆の力を合わせて掴んだ優勝のように思います。

最近では試合以外のダグアウト等の動画をYouTubeで見ることも多いのですが、見ていてとても雰囲気がいいです。
特にコーチと選手との距離感や選手同士のコミュニケーションが理想的に見えます。

例えば、普段の声の掛け方からもよい距離感が感じられます。
そして、裏のブルペン(投手が投球練習を行うエリア)での皆での声掛けや、ピッチャーをマウンドに送り出す際の何気ないサポート、気持ちを託すようなハイタッチがとても印象的です。

救援投手は特に試合の流れを壊さないようにするとか、点が取られそうな場面を抑えるといった、より緊張感のある場面でマウンドに上がることが多いので、その分メンタルの負担はかなり大きいでしょう。
そんな投手を送り出すブルペンなのですから、雰囲気作りはとても大切であると感じています。

さて、上手く何かを成し遂げるためにはこうした周りのサポートも大切である一方、自身でメンタルを整えることも必要不可欠です。
本日はそのメンタルケアのご紹介です。

それでは本日のテーマ『中丹田を預けて緊張を楽しむ』にいってみましょう!



メンタルケアといっても様々な方法があります。

最近の記事でご紹介した「心の充電と呼吸」でのお腹を意識した呼吸や「リセットの視点」では目の情報量から思考を切り替えるといった方法など色々あると思いますが、本日はメンタルには欠かせない「自律神経を意識して身体を使った方法」をご紹介します。

最初にお伝えしたいのは身体を使ってメンタルをトレーニングするならプランクが一番の方法であるということです。
プランクは体幹を鍛えるため広く知られているトレーニングですが、私はメンタルトレーニングにもとても有効であると考えています。

ポイントは背中の力を抜くことにあります。
以前ご紹介した記事「身体に梁を立てる」の内容にあったことを意識しながら背中の力を抜いていきます。

感覚としては「背骨を積み上げる」といった方がいいかもしれません。
「立ち方のヒント」の記事でもご紹介した背骨を一個一個積み上げていく感覚です。

この背骨を一つ一つ置いていくことによって身体を「預ける」感覚が宿ると呼吸のしやすさや立ち方にも変化を感じられることでしょう。

気功やヨガ等(私はボイストレーニングでも指導を受けた経験があります)ではみぞおちの辺りを引き上げる感覚を持たせるようですが、私はその方法では逆に呼吸をする時に力が入りやすくて中丹田を上手く活かせてないように感じました。

特に横隔膜を下げて、丹田の方を意識的に膨らませようとすると、どうしてもみぞおち辺りに力が入る感覚が先行してしまい、逆に力を上手く抜けず力が入り続ける感覚が宿ります。
この状態で声を出そうとすると息を上手くコントロールできず抜けてしまう感覚がどうしても拭えないでいました。

本来は息を丹田で保たせながら声を出すことが正しい身体の使い方だと推測するのですが、丹田を引き上げたり、お尻を締めたりする動きでは、丹田を上手く活かしきれず中丹田に力が入ってしまい、思うように声を操ることが出来ませんでした。

身体の使い方は緊張と緩和を調和させることが大切ですが、この言葉にはある種のマジックが隠されているように思います。
緊張と書かれるとどうしても力を入れるイメージを真っ先に持ってしまうと思うのですが、この言葉を「身体を乗せる」や「身体を預ける」という感覚へ変換させるべきだと私は思うのです。

これまで私が「丹田の意識」という言葉を使ってきたのにも訳があります。
それはお腹を使うために「丹田を引き上げる」や「お尻を締める」という言葉を使った場合言葉の印象による視覚的概念が働いてしまい、どうしても力を入れるイメージになってしまうからです。

メンタルケアが本日のテーマでありながらここまでは声を出すということをメインで話を進めていますが、それは声は身体を使う上で緊張が最も分かりやすく反映する箇所であり、それゆえメンタルケアの効果が分かりやすい分野であるためです。

身体の使い方と声の出し方はある意味密接した関係です。
そしてそれを結びつけているこの「中丹田」と言われるみぞおちのポイントを上手く利用できれば緊張を楽しむ方向に持って行けるのではないかと思うのです。

仕事やスポーツ、はたまたコミュニケーション等のシーンで緊張することはよくあるでしょう。
ですがこの緊張は果たして悪者なのでしょうか。

私は緊張は自分を高めてくれる一つの要素だと考えています。
緊張感のない状態で仕事やスポーツをしたとしても成長(能力を高める)には繋がらないでしょう。

もちろん和気藹々とする中で得られるシナジー(相乗効果)もあります。
では緊張感からは成長という結果の他にどんなシナジー効果が得られるでしょうか。

それは感動です。

この産物は日常や映画等の文化芸術の鑑賞からも得られるものではあるのですが、緊張感から得た成長はまた格別の感動が待っていると思います。これは周りを巻き込む力を持っているともいえます。
それは今開催されている世界陸上を見ても分かってもらえるのではないでしょうか。

この感動は自律神経を大いに刺激をし、中丹田を育てるための相乗効果を生み、自らの成長に繋がると思います。

皆様も、早速中丹田を預けて緊張感を楽しむ旅に出てみてはいかがでしょうか。

本日のテーマ『中丹田を預けて緊張を楽しむ』は以上になります。



私は以前「チ。」という地動説を唱えることが異端とされた時代に命を懸けてそれを証明しようとした人々を描いたアニメ作品に触れ、地動説について改めて考えさせられる機会を得ました。

その地動説を証明するのに不可欠なのが皆既月食です。
2025年9月8日、
その皆既月食を目の当たりにして静かな未明に心がふつふつと沸き立つ瞬間を味わうことができました。
これも一つの感動なのかなと思いました。
本やテレビ、ネットといったフィルター越しではなく、肉眼で見たその体験はまた格別でした。

色々な作品に触れ実生活にフィードバックしていく。
この感動の循環をいつまでも追い求めていきたいです。


あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。



本日の癒し画像



私が捉えた皆既月食(携帯カメラの限界)