身体の使い方の型(構え)
こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。
最近、通勤途中の電車内で咳き込んでいる方が増えたように思います。
定期的に来ていただいている患者様の中にも体調不良によって日程を変更される方もいらっしゃるので、きっとここ最近の急な寒暖差が原因なんだと感じております。
皆様も体調を崩したりしていないでしょうか。
体温は基本的には自律神経によって調整しているのですが、忙しさからの睡眠不足や運動不足、普段食べている栄養素では補えていないかもしれない食生活、それらに伴う血行不良や栄養の不足等、他にも体調不良の要因は色々と考えられます。
さて、自分にとっての健康の基本のルーティーンは人それぞれあると思いますが、それを少し思い浮かべてみましょう。
いかがでしょうか?
もしも思い当たらないとするならば、無意識で行動していることもあるでしょう。
所謂「本能」という行動です。
意外とそういった本能的な行動をしている方のほうが健康を維持出来ているかもしれません。
何故ならあまりにも色々なことを意識し過ぎて自分を追い込んでしまい、いつの間にか精神的に疲れて自律神経失調症になってしまう方もおられるからです。
そうならないためにも意識するのもほどほどがよいでしょう。
私も基本的にきっちりしすぎるのも疲れてしまうので普段はその時の気持ち優先のことが多いです。
仕事とか身体の使い方とか皆と共有するようなカテゴリの時の方が余計な意識が働いてしまいます。
ですからあまり難しく考えすぎず、身体の使い方も基本は「健康な身体でいるためであればどんなことでもよい」と思うのです。
ただ私の場合身体に触れる仕事をしている以上どうしても「伝える」ことが必要になるのですが、感覚的なアドバイスだと聞く側はどう捉えてよいか分からなくなってしまうので、ここが本当に難しい部分です。
型(構え)は行動を制限してしまうため、言ってしまえば型は無い方がよいと思っています。
そして先程の「健康な身体で〜」と伝えてしまう方が簡単で伝わりやすいからです。
身体の使い方の解像度を上げさえすればそれでよいと思うこともある一方、言葉にすることや相手に伝わりやすくすることで、自分の中の解像度の上がり方が格段に変わるのも感じています。
ですから本日も型としてお伝えはするのですが、頭の中になんとなくイメージする程度で読み進めて下さい。
それでは本日のテーマ『身体の使い方の型(構え)』にいってみましょう!!
構えは基本的には立ち姿勢です。
まずは何も意識せずにその場に立ちましょう。
そしてそのままの姿勢をキープして下さい。
まずは30秒です。
30秒ができた方は1分までキープしましょう。
どうでしょうか。
そのままキープ出来た方は、丹田と下肢の安定は出来ているようですので今度は両手を肩の位置まで横に挙げます。
その時手の甲は上になるようにします。
ここでも1分キープしましょう。
それが出来たら今度は掌を上にして1分キープします。
それが出来たら今度は掌を向かい合わせて頭の上に挙げます。
そこでも1分キープしましょう。
それが出来たら今度は手の甲を合わせて頭の上に挙げ、1分キープです。
少しストレッチのような動きをして頂きましたが、まずはふらふらと足の位置を変えずにその場で今の動作が出来ましたでしょうか。
出来た方は次のチェックに進んで下さい。
もしもふらふらした方は『呼吸のヒント -丹田②-』を参考にして、丹田と足の使い方を確認してみて下さい。
ふらふらしなかった方は、呼吸はどうでしたでしょうか。
息が上がったり、呼吸を止めたりしませんでしたでしょうか。
まずは基本の型では、深い呼吸が普段の姿勢から出来ていることが大切です。
そして腕を肩よりも上に挙げた時でも変わらず深い呼吸が出来る状態、それこそが基本の型だと私は考えています。
ですので構え自体は存在しません。
むしろ身体の中の使い方が基本になるので目で見ることはなかなかに難しいです。
最近では身体の使い方を自分なりに考察をしながら患者様の身体を診させてもらっているので、前、横、後ろの立ち姿勢の時にここを使っているなというのが分かってきました。
皆様の中でもどちらかの肩が挙がったりしてるな、とか内巻きだな、猫背だな、ストレートネックだな、などと自分で感じている方もいらっしゃると思います。
私の診察も基本的にはその分類に入るのですが、それよりももっと解像度の高いものです。
まずは足の幅(スタンス)です。
基本的には立ちやすい位置で構わないのですが、足回りで苦労されている方は基本的なスタンスが少し広めで、足首に近いところの外側に力が入っていることが多いようです。
足の置き所としては力が入りすぎず、変に踏ん張らない方がよいでしょう。
そういう方は上半身に力が入りやすい傾向がありますので、まずは背中をリラックスさせることを意識しましょう。
上半身、特に肩より上は「身体に乗せている状態」が理想です。
ストレートネックと診断されている方は、姿勢を良くしようと身体を伸ばした状態で力が入っている感じです。
力で姿勢を維持しようとしては、呼吸は浅くなり身体に力が入りやすくなるばかりです。
力を入れて無理に伸ばそうとするのではなく、背骨を一個一個を積み上げるイメージを意識することで自然と背筋が伸びている状態になるのです。
そういう方には先程の『呼吸のヒント -丹田②-』の掌を外に向けるようにして肩を開くイメージと合わせて『呼吸のヒント -肩と丹田③』の背中の力を抜くことでお腹周りが使われていくイメージが持てるとよいでしょう。
身体は丹田を中心として自然と支え合える状態になることが基本の型になります。
余計な力は入らず、下半身と上半身をバランス良く使うことで呼吸は深くなるのです。
ですが普段の生活をしていると、その自然に培ったバランスも社会の中で起きるストレスから身を守るために、いつしか力を入れざるを得ない状況になってしまうことが多いのも事実です。
まずはそのバランスを司る丹田の位置を自分なりに探り出し(身体で実感する)、その丹田に意識を置けるように自分なりの身体の使い方の型を作っていきましょう。
本日のテーマ『身体の使い方の型(構え)』は以上になります。
因みに私は『スプリットステップと丹田の意識』の下半身の安定で丹田の意識の位置を明確にして、『身体に梁を立てる』で丹田を中心として上半身を乗せて身体を安定させるというのが、丹田の意識のルーティーンになります。
部位的な意識は次のブログ『身体の使い方(内側のイメージ)(仮)』でもう少し詳しくお伝えしていこうと思います。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
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