身体の使い方の「基(もと)」
こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。
皆様は桜の季節をいかがお過ごしですか?
そろそろ見頃も終わりに近づき少し寂しい気持ちですが、散りゆく姿や落ちた花びらも絵になりますね。
私は今年も通りすがりに写真を撮る程度のささやかなお花見に抑えていますが、構図が決まらないとつい何枚もパシャパシャ撮影してしまいます。
短い期間ながら春の訪れを華やかに感じさせてくれる桜をカメラと心に収めつつ、暖かく穏やかな季節を満喫しています。
では、本日も身体の使い方についてのお話を進めていきましょう。
前回の『文武両道-ルーティーン③-』はいかがでしたでしょうか。
文字を書くことは身体の基礎作りを手助けしてくれます。
ですが書くと言ってもただ漠然と書くだけでは美しく文字が書けるだけで終わってしまいます。
身体の基礎作りに生かすには文字を書きながら丹田の意識も一緒に働かせましょう。
更に重要なのは、丹田への意識とそれに付随して力を抜くことを身体に理解させることです。
手や腕に力みが生じると筆は思い通りには動いてくれません。
意識して、力を抜いて、筆を動かす。
この一連の繰り返しが身体の軸を作っていきます。
こうして作られた身体の軸の安定が気持ちの安定にも繋がり、心を落ち着かせてくれます。
即ちそれは「精神を鍛える」ことと同義になります。
私の周りにも心を落ち着かせるために字を書くという方もいらっしゃいました。
その方のように、精神統一のための一つの方法として書道に挑戦してみるのもいいですね。
未体験の方も、その実用性を体験して頂ければと思います。
それでは、本日のテーマ『身体の使い方の「基(もと)」』に入っていきましょう。
皆様は身体を使うためにはまず何が必要だと思いますか?
筋肉の鍛錬や運動など所謂トレーニングを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろん身体を使うためには筋肉を使うのですが、それは結果としてのことです。
効率良く運動をするためにも、まずは準備運動をした方がパフォーマンスが向上しますよね。
つまり身体を使うためには、まず最初の予備動作的なことが必要なのです。
それがこちらのブログでこれまでにもご紹介してきた「意識」であったり、「イメージ」だったりします。
私が提案する身体の使い方の基として、「3つの意識」に着目していきましょう。
3つの意識
● 丹田の意識
こちらは今まで何度もお伝えしてきた意識です。
この意識無くしては身体を支えることは難しいでしょう。
丹田が意識されないと色々な方向に重心が動いてしまい、身体を安定させることは困難です。
● 足の意識
足の在り方は、丹田の場合とは逆に「意識しすぎない」ようにします。
股関節や膝、足首など関節部分はすぐに動かせる状態を保ち、丹田の意識から足の裏までは、重力に逆らうこと無くありのままに伸びているだけというのが理想的な状態です。
膝と爪先の向きは同一の方向に意識することもポイントです。
膝が正面を向いているのであれば、爪先も同様に正面を向かせましょう。
決して爪先だけが外側や内側に向かないように気を付けてください。
そうすることで足を踏み込んだ時、地面から伝わってきた力を膝で止めてしまわないようにします。
● 背中の意識
肩の力を抜き、重みは丹田へと流れていくイメージを持ちます。
背中は壁に付けたように平らをイメージします。
この時に、筋肉を使って背骨を固めるように背筋をピンと伸ばさないように気を付けましょう。
あくまで背骨を一つ一つ積み木を積み上げていくようにイメージします。
これは『呼吸のヒント-丹田②-』でもご紹介した意識です。
肩の力が抜けて背骨を積み上げていくように筋肉に連動性が生まれると、丹田を背中側から支えてくれる状態になります。
この状態を身体が憶えると、より丹田の意識がやり易くなるのを感じて頂けるようになります。
では今度は、以上の3つの意識を球体に置き換えてイメージしましょう。
丹田を中心とし、頭の百会から丹田を通り踵までを球体の軸として想像してみて下さい。
そして丹田(中心)から離れていくに従って、意識や身体の力が抜けていなければなりません。
それはなぜか?
足や肩に力が入っている固くなった状態ではイメージは球体ではなく角ばった立方体として置き換えられてしまうからです。
立方体を転がそうとイメージしても転がしにくいですよね。
それが球体であれば容易に床の抵抗を受けず転がっていくイメージが浮かびます。
上手にイメージして頂けましたでしょうか。
効率良く身体を使うためにも、是非この3つの意識と球体を身体にイメージしてみてください。
補足:勉強をする時姿勢のイメージ
続いて、身体の使い方の補足として「勉強をする時の姿勢」をイメージしてみましょう。
教科書やノートを見るために目線は斜め下を向き、鉛筆や消しゴムを使うために手を使います。
意識は目や手に集中していきます。
そうすると必然的に肩に力が入り、今度は肩を支えるために首や脊柱が固まり始めてしまいます。
ここまできてしまうと首や肩の血行が悪くなり、頭痛や肩こりを引き起こしてしまうでしょう。
さあここで意識やイメージを変えるにはどうしたらいいでしょうか?
可能であれば丹田の意識は外して欲しくないのですが、それはハードルが高いかもしれません。
よく骨盤を座面に対して垂直にして意識する方法をセルフケアとして紹介していましたが、慣れないと逆に勉強に集中しづらいようにも感じています。
それは筋肉を固めて使っているからなのです。
ここでは連動性を使って丹田の意識に繋げる方が効果的です。
そこで、本日ご紹介した背中の意識を行ってみて下さい。
背中の意識が出来てくると丹田の意識に付随して足の意識もし易くなります。
もしも背中の意識が難しい時は、胸や腹筋など身体の前面に意識や力が入りすぎているかもしれません。
この原因は意外と足の使い方に要因がありそうです。
関節部の力みを無くし、膝と爪先の向きをチェックしてみて下さい。
それでも難しい場合は、一度立って先程のチェックをしてからゆっくりと腰を下ろしてみましょう。
いかがだったでしょうか。
本日は身体の使い方の基である、意識やイメージの捉え方をお伝えしました。
地球上には重力が働いています。
重力は地球から出ない限りは避けられない身体への負荷です。
ですがその負荷を味方に変えることはできます。
その第一歩は意識やイメージを持つこと。
是非、意識やイメージを持って身体を動かしていきましょう。
その一歩は必ずあなたの身体を楽にしてくれます。
本日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
本日の癒やし画像
桜を見るとつい顔がほころんでしまいます。