ストレッチのヒント -肩と頸-

こんにちは
パーソナルケア アイン代表の畠山です。

前回の『取り組み方のヒント② -身体へのイメージ-』はいかがだったでしょうか。
身体はイメージ一つで使い方が変化し身体の機能性も良くなっていきます。
是非体験していただければと思います。

さあ!今回はストレッチの肩と頸をしましょう。
準備はいいですか?

「ストレッチ ‐肩と頸-」の実践

皆様は肩に触って下さいと言われたらどこに触りますでしょうか。

正解!



聞き間違いをしない限り間違いませんよね。

それでは、肩こりはどんな要因で起こるかおわかりでしょうか。
姿勢だったり画面の見過ぎからくる目の疲れからだったりと色々な要因はあると思います。
もちろんそれも間違いではありませんが、今回は身体の使い方によって生じる肩こりについてご説明していきます。

では具体的に身体のどこを使ったら肩が凝ると想像できますでしょうか。

先に答えを言ってしまいますね。
一番の要因は『腕』にあります。



もっと細かく言うと腕の使い方です。
この腕がどうして肩こりの要因なのかを説明していきましょう。

肩こりに関する身体の仕組み

最初に今日はストレッチって言ったのに身体は動かさないの?って思った方いますよね。

もちろんこのあと具体的なストレッチの方法をご紹介していきますが、本日はその前に身体の仕組みについて知っていただきたいと思います。
身体の仕組みを理解することで、より効果的なストレッチができるようになるからです。
しばらく説明が続きますが、大切な要素なので最後までお付き合いください。

ではまず、肩こりとして辛いと感じるのはどこでしょうか。
手を当ててみて下さい。
これは人それぞれだと思いますが、大体首と肩関節の間のここ(僧帽筋と胸鎖乳突筋)か



背骨よりの肩甲骨(菱形筋)が多いのではないでしょうか。



それではまず僧帽筋からいきましょう。

僧帽筋は身体半分の後ろ側で



胸鎖乳突筋は身体半分の前側に位置しています。



ここには頸から伸びた神経でいっぱいです。
その神経は鎖骨を通って脇の方へ、そこから腕そして指までと神経が通っています。



さあ今出たこの鎖骨が重要なポイント。
鎖骨って何の役割をしてるかお分かりでしょうか。

これって意外と思われるかもしれませんが腕の骨と腱で繋がっているのは唯一鎖骨だけなんです。
もちろん肩は筋肉同士はくっつき合い連動はしています。
ですが腕そのものを支える骨、そしてその骨同士が繋がりあっているのは鎖骨だけなのです。

そして鎖骨は肋骨の上喉元に近い胸骨柄にくっついています。



ここまで説明したら察しのいい人は気づいていただけたと思います。

そうなんです。
肩こりで辛いと思っていたところは腕を支えている神経がいっぱい通っているのです。

ですから腕の使い方、筋肉の使い方で肩こりの原因である神経を圧迫してしまい辛さを感じてしまうのです。

それではもう一つの筋肉菱形筋です。
菱形筋は肩甲骨の上の筋肉そしてそのまま腕に繋がっています。



先ほどお伝えした通り、後ろの筋肉は骨同士が支え合ってる部分はなく筋肉でしか支えられていないのです。
つまり肩甲骨の筋肉は腕そのものを筋肉だけで支えているのです。

以上を踏まえると肩こりの要因となる筋肉の消耗は腕の使い方に左右されるというわけです。
もちろんこれが全ての要因というわけではありません。
肩の周りの筋肉は頸にも連動していますし、肩甲骨側の筋肉は連動という関係性では背中、骨盤、足と下半身の影響も受けています。
もっと端的に言うならば肩の筋肉は全身の筋肉の影響を受けていますし、それはどの部位でも同じことが言えるということです。

さあ!これで長い説明は終わりです。
お疲れ様です。

ストレッチの実践



今回のストレッチは二つです。
もしかしたら知っているストレッチかもしれませんが、
身体の仕組みを知ってストレッチをするのと知らないでストレッチをするのとでは効果は全然違います。
是非ワンランク上の質の高いストレッチをしていきましょう。

まずは腕を使って鎖骨を開くストレッチです。
指先が下にくるようにして壁に手を付きます。



手の高さと位置で強さとちょっとした伸ばせるポイントが変えられますのでそこはお好みで行って下さい。
ですが目安としては鎖骨を意識して胸を開いていきます。



腕の捻りも重要です。
私達は手や腕に力を入れる時は親指側を巻き込む方が使いやすいので、普段意識しないと右手だと時計回りに捻る傾向があります。
なのでストレッチをする場合はその方向とは反対を意識するのもポイントです。

左手はその逆ですから気をつけて下さいね。

今度は頸を傾けて鎖骨や胸鎖乳突筋を伸ばすストレッチです。
右側を行う場合は左手で鎖骨の腕側に手を当て、頸は反対側に向けていきます。



向く方向や角度で効かせるポイントが変わるのでこちらもお好みで試して下さい。
ポイントは支える左手です。

左手は大体の場合は頭に置くことが多いのですが、今回のポイントは鎖骨です。
鎖骨が伸びることを意識しながら行って下さい。
左側はその逆で右手で左肩を抑えて頸は反対側に向けます。



今日は身体の仕組みを知ってからのストレッチだったのでここまで読みするめるは大変だったと思います。
今日のおさらいとしてポイントはまずは鎖骨そして腕です。



本日は最後まで読んでくださってありがとうございます。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。

何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください