スマホ一つで身体は変わる

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

先日久しぶりに、雨の中髪を切りに行きました。
雨が嫌いな訳ではないのですが、手に傘を持つことで周りの視界が遮られてしまい景色が存分に見られないのはなんだか少しもったいない気がしてしまいます。
普段キョロキョロしながら歩いている訳ではないですが、その時にしか出会えない景色を見るだけでも楽しいのです。
木々や草花、建物、雲等面白い表情(構図)を見つけるとスマートフォン(以降スマホ)で撮るのが習慣になっているからかもしれません。

ここで事件が起きました。
事件といってもニュースの類ではなく『急に左の膝が気になり始めた』というものです。
私としてみれば十分に事件ですけど(笑)

いえいえ
笑い事ではありません。

以前も膝が気になった事はもちろんありました。
それは整体師になって数年してからのことです。

当時身体の使い方もまだまだでしたから日常生活での下半身の踏ん張り方が強過ぎて、上半身を維持するためふくらはぎに負担を掛け痛くなったと推測されるのですが、今回は出かけて5分も経っていないというタイミングです。

先日の聖地巡礼で一日中歩いてもそんなことにはならなかったのに何故だろう、と身体の現状を考察しつつ美容室に向かいました。

それでは、この話の流れを踏まえつつ
早速本日のテーマ『スマホ一つで身体は変わる』にに沿ってお話を進めていきましょう。

考察の結果、そういえば今日着ている服のポケットは小さすぎてスマホが入らないので、ズボンの右前ポケットに入れて出かけたことを思い出しました。
私は普段出かける時には必ずリュックを背負うのですが、今日は「少し右股関節が窮屈だけど、歩くのも15分程度だから大丈夫だろう」と安易に考えてスマホをポケットに入れて歩いたのが良くありませんでした。

最初は少し気になる程度だったのですが、これを続けていくとどうなっていくのだろうかという検証魂が湧いてきたため、髪を切った後も実験的にスマホをポケットに入れたまま過ごしてみようと散策を続けました。
するとどうでしょう、
今度は膝が痛くなってきました。

しかもその日だけでなく、次の日はポケットにスマホを入れていないにも関わらず左膝下ふくらはぎに違和感があり、
足裏の力感が抜けないのです。
その次の日も少し違和感がありましたが、2日後にようやくその違和感は解消されました。

検証の結果、ズボンのポケットに物を詰め込んだことで姿勢のバランスが崩れ、身体が簡単に歪んでしまったことが分かったのです。

このテーマを考えている時、あるYouTubeの動画を思い出しました。
「上原浩治の雑談魂」に出演されてる松井稼頭央監督のお話です。

西武ライオンズの選手時代、ある日のオープン戦でバッターボックスに立った時、対戦相手のキャッチャーだった谷繁元信元選手にズボンの片方のポケットに手袋を入れていたことを指摘されたそうです。

「ポケットに入れる事で腰痛になる」と。

その時既に松井さんは腰痛に悩まされていたらしく、それから片方のポケットに手袋を入れるのを止め、両方にロジンを入れて腰痛を解消したそうです。

このエピソードは、野球選手だからというよりも手袋一つで身体は簡単に歪んでしまういい例だなと思いました。

軽量な手袋ですら腰痛の種になるのですから、スマホならもっと身体を歪めてしまうのは明らかでしょう。
最近の携帯は大体150gから200gの重さがあります。
それを片手に持つだけでも身体を歪ませるには十分な重さだと思います。
しかも毎日持ち続ける訳です。
人によっては映像を見たりゲームをしたりしている無意識のうちに身体への負担は日に日に蓄積されるでしょう。

では、他の物でも身体に負担になりやすく身体を歪めてしまう原因を挙げてみましょう。

まずはスーツケースです。
身体に合った高さのスーツケースであれば負担は少ないかもしれませんが、大体少し低めになっているのではないでしょうか。
そうなると不自然に身体を低くしなくてはならないため、それを長い時間引くことで腰に辛さが出てきそうです。

他には松葉杖や杖等です。
本来痛めた箇所の負担にならないよう補佐的に使われる杖ですが、現実的には痛めていないところへの負担はかなり大きそうです。

杖を使い始める時は誰もが初心者です。
杖の本来の使い方を分かった上で使えている方は少なく、痛めている箇所に負担を掛けないために不自然な姿勢で身体を支えていることが多いでしょう。
特に杖だと手に力が入ってしまい身体の使い方のバランスを崩してしまいがちです。

前回お話した『トータルバランスで考える身体の使い方』で表したように数値で示すと、痛めている足を限りなく0にして痛めてない足を3、杖を使っている手を4、首を3とし、使っていない手は限りなく0に近い1とすると相当なバランスの悪さになると思います。



これでは身体に支障をきたすのも当然と思われます。

ちなみに私がスマホをポケットに入れていた時の状態を先ほど同様に数値で表すと、右ポケットに入れていた側の足は1で反対の足に3の力が加わっていたと予想されます。

基本的に身体は「均等に使うこと」が大切です。
身体を均等に使うために「体幹を鍛える」ことが大切であると耳にしているかと思います。
私はこの体幹を鍛える考え方は、「身体を均等に使えた状態を保ちながら筋力を付ける」ということだと解釈しています。
ですから「体幹イコール腹筋を作る事」と思って股関節周りをイジメ抜いて鍛えてる様を見ると「大丈夫?」と心配になることがあります。

その一例としてプランクのトレーニングを挙げたいと思います。

このトレーニングはしっかりと意味を捉えて行うと効果はより高まり、身体にとっていい事尽くめだと思いますが、根性論や先程の腹筋をただ鍛えるイメージしか持たれていない場合、身体を壊しかねません。

というのもプランクのトレーニングを先程の数値を使って表すと、本来は私が以前お伝えした
【お腹が0でその他の部分が均等に2という力配分】
という数値のままで身体が使えていると良いということなのですが、履き違えると腕や背中やお腹の部分の筋力が足りずにそこにだけ集中して力を込める傾向にあるようです。

数値で表すと腕に3、
お腹と首と足に1ずつという力配分になっていると思われます。



このまま頑張れば腹筋と腕に筋力は付くでしょう。
ですがそれは固定された筋肉が付くだけで運動には不向きと言えるでしょう。

そしてそのうち、毎日筋トレをしているのになぜ身体が痛くなるのか?という疑問が出てくるでしょう。

もしも3ヶ月経って痛みが出てきたなら、そのトレーニングは自分の身体には合っていない方法と言えます。
根性が足りていないからと思い込んで続けてみても筋肉を痛める結果に終わるでしょう。

では、一体どうすればプランクのトレーニングで効果を得られるかをご紹介します。

まずその姿勢のままで極力力を抜くことを考えましょう。
力を抜いた状態でその姿勢を維持できる筋肉の使い方を意識するのです。

そこで大切になってくるのが「呼吸」と「背中の意識」になります。
丹田まで通すだけの深い呼吸を目指すのです。

最初は長さよりも身体の状態を意識して、短い時間でセット数を増やすようにしましょう。
身体の意識が均等に使えるようになったら徐々に時間を増やしていきます。

ただ最初の段階としてプランクでなくても体幹のトレーニングは出来ます。
やり方はシンプルです。

まずは立った状態で両手を上に挙げます。
両手を上に挙げるだけでも本来はなかなかしない動作ですのでいい運動になるはずです。
そして掌は外に向けます。

挙げたことで肩や背中に力が入りがちになるので、力は抜くように努めましょう。

そしてそこにゆっくりと足踏みを加えます。
この足踏みは以前紹介した『スプリットステップと丹田の意識』を参考にしてもらうといいでしょう。

足踏み動作は変に足に負荷を掛けすぎないという目的があります。
身体はどうしても重力に従順なので、時間が経つにつれ立っているだけでも少しずつ足に負荷がかかり、腹筋にも力が入りやすくなるのです。

このトレーニングに慣れてきたらプランクに進むのもいいでしょう。
プランクはそれだけ難易度の高いトレーニングだと思います。

自分の身体に合った進め方で行って下さい。

ジムなど不特定多数の人がいる場合、周りの人の動き等気になるものですが、そこは気にせずマイペースでいきましょう。
それが自分にとっての最短の方法になるのですから。

本日のテーマ『スマホ一つで身体は変わる』は以上になります。

一つのテーマに絞って挑んだのですが何気に内容が盛りだくさんになってしまいました。
なるべくわかりやすくをモットーに進めていきますので今後も気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。



本日の癒し画像


曲頭のGet Wildを聞きたくて