歩くは力の源

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

最近、月に一度のペースで実家に帰省しているのですが、改めて実感することがありました。
それは朝方の霧の濃さです。



霧と言えば真っ先に摩周湖を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、その光景は、むしろ私の実家の方が霧が多いのではないかと思ってしまうほどです。
実際摩周湖に行ったことがないのでどちらが本当に凄いのかはわからないのですが(笑)

せっかくの朝の散歩も、霧に阻まれ景色も楽しめず少し寂しい気分になりました。



そんな散歩コースにも楽しみが増えました。

「THE LOCAL COFFEE TSUYAMA」というコーヒーショップです。
以前通りかかった時にも気になっていたお店でした。

その時は既に他のお客さんと談笑している光景が見えていたのと、地元ではその時間帯は車通りも多いうえ、お店が反対車線沿いに位置していたこともあったのでいったん断念しました。

今回念願叶ってようやく立ち寄ることができました。



※THE LOCAL COFFEE TSUYAMA

散歩コースの終わりあたりに位置しているので、水分補給には丁度いいんですよね。
このホッとする一杯だけでも私としては力の源なのですが、今回の記事では「歩くことが力の源になるか」を私なりにご紹介していきたいと思います。

ただし、正しい姿勢を意識せず、ただ歩くだけだと結果的に身体の負担になってしまうこともあるので、ポイントを押さえてしっかりと力に変えていきましょう。

それでは本日のテーマ『歩くは力の源』にいってみましょう!



まずは以前の記事「私なりの歩き方」を参考に足や上半身の使い方を意識して、歩いてみましょう。

これまで患者様に歩き方のお話をした際、前に出す方の足の意識や力を使っている方が多く、反対側の足で地面を蹴るという意識をしている方は少ないように感じています。

歩く時の基本的な足の使い方として大切なのは、主に太腿の裏側、ハムストリング筋(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋​​)​​を使うことです。
そして皆様が前に出す足には、基本的に「力を使う意識」を持って欲しくないのです。

それでは歩く時、力を使わずにどうやって足を前に出せるの?
と思われるかもしれませんが、足を前に出すという意識自体無い方がいいと考えています。

前側に出る足は自然と動き、重力に逆らわず水平に対して垂直に下ろすという感覚が正しいです。
それではどうやって前側にくる足を水平着地させるかというと、後ろ足を軸に身体を前に少し傾けるのです。
そうすることで自然と前側にくる足は前の位置にあるので、そのまま足を地面に着ければいいだけです。

皆様は「歩く=前に進む」というイメージから、どうしても前に足を出して、その足で踏み込む力を利用する必要があると思い込んでいるかもしれません。
​​ですが先ほどの「身体を傾けて前に進む」という感覚に慣れていない方はどうしても今まで前に出していた足を無意識に動かしてしまい、身体ごと前に傾けようとして捻る傾向にあります。

この状態は、後ろの足の使い方に慣れてくれば改善されると考えていたのですが、どうやらそうではなく、結果的に歩き方が前の状態に戻ってしまう方が殆どです。

そんな方への改善策が本日のポイントです。

それでは両手を胸の前に挙げてその場で足踏みをしてみてください。

どうでしょう。

ゆっくりでも前進しているのではないでしょうか。
この前進する感覚です。
これは赤ちゃんが最初に歩くときに無意識にとっている身体の使い方なのです。

人間は他人に身体を傾けられると自然とバランスを取ろうとする生き物です。

身体は中心を安定させようとして自然と身体の外側に力を入れて保持しようとするのです。
脳が身体の傾きを理解していれば、この保持しようとする力は使われずにすむのですが、理解するまでには個人差があります。

ですが赤ちゃん歩きの傾きでは脳は傾いていると判断せず、身体を保持しようとする力が発揮されないため、重心が傾いている分だけ前に進むのです。
足踏みする時に大切なのは下ろす時に重力に逆らわず、地面に対して垂直に足を下ろすことです。
「スプリットステップと丹田の意識」の記事を参考にしてみてください。

ここまで何か気づいたことはありませんか?

きっと、歩くことに対して今までどれだけ無意識に力を使っていたんだろうと感じてもらえたのではないでしょうか。

そうなんです。
今まで足が痛いと感じていたのは歩いている時に無駄な力を使っていたからなのです。
本来は歩くことにそれほど力は必要ありません。

そして先ほどの歩き方を実践すれば自然と有酸素運動になり、身体の循環器系が整っていきます。

一方、筋肉に余計な力を入れて歩くと時間が経つにつれ筋肉が硬直し始め、部位によっては無酸素運動が始まり、結果として身体が疲れやすくなります。
つまり、この使い方によって筋肉をいじめぬいてしまい、かえって疲れやすい身体を作っていた可能性があります。

これからは本日お伝えした歩き方を意識して、散歩の時間を日常の原動力となる身体づくりに役立てていただけたら嬉しいです。


本日のテーマ『歩くは力の源』は以上になります。



手を前に出しただけで重心が傾く話をしましたが、これは他の動作でも言えることです。
それは手に荷物を持ったり、鞄を肩に掛けたりするだけで重心が傾いてしまうという現象です。

つまり無意識の動作で身体は傾きます。
掛かる負荷によって足にも負担を掛けてしまう場合もあります。

そういった、無意識の動作についても日頃から注意を向けて、身体への負担を減らすよう心がけることも立派なセルフケアの一つです。

あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。

何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。



本日の癒し画像




帰路の車窓から