丹田と声 -ややトレ⑦-

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

前回の『肩甲骨を味方に』はいかがでしたでしょうか。

身体のバランスを取る時に上半身はとても重要な役割を果たします。
上半身の使い方一つで身体のバランスを崩し易くなることもあります。
その上半身の中でも上手くバランスを取るための大きな役割を担っているのが
肩甲骨でありそれに付随している背中です。
肩甲骨は本当に働き者で自分達の無意識の領域で筋肉が反応して肩甲骨等に作用して身体が倒れないようにしてくれます。

他にも何か手に物を持つ時などにもうまく働いてくれます。
重たい物を持つ時や長時間持たなくてはいけない時にも文句も言わず働いてくれているのですが、気付かないうちにいつの間にかその周辺の筋肉を硬くしてしまっていて突然痛みという形で無言のストライキを起こされ腕が上げられなくなった経験の人もいらっしゃるのではないでしょうか。
周りでよく耳にする「四十肩」のような症状です。

ストレッチなど身体を動かして筋肉に緩みを持たせることも改善する方法の一つですが、肩甲骨を意識して身体を使ってあげることでも身体への負担は格段に減ってさらに身体の機能を発揮してくれるといういい効果も生まれるわけです。

是非とも肩甲骨にも意識を向けてあげて使いやすい身体を手に入れていきましょう。


今日は私のルーティーンのお話から丹田の意識を育てていって欲しいなと思います。

私は前職で声を使う仕事をしていたので、「声の魅力」からどうしても離れられないでいます。
いわゆる「音」としての魅力だけでなく、声は使いやすい身体を育てるための一つのツールとしての魅力もあると考えています。
声は発する人の表現の結果であり、声からは色々なことを感じることができます。
主には発する人の感情になるのですが、今日着目したいのは感情を表現したり言葉にするということは、身体の使い方を育ててくれることにも繋がるということです。

私はいつも身体を使い始めるところは「丹田」からとお伝えしているのですが、この「丹田の意識」を意識からだけではなく声からも育てていきましょう。

丹田と声 -ややトレ⑦-の実践

さあ、ここからトレーニング「ややトレ」に移りますよ。
トレーニングとしては至ってシンプルです。

やっていただくことはただ1つ
「本を音読する」ことです。

お好きな本を1日4ページ。
出来れば今まで読んだことのない本がベストです。

内容が頭に入っていると文章を読む時に文章にだけ集中しきれないというかどこかに余裕が生まれ、私が実践した際にはどうしてもその文章に集中することできないと感じてしまいました。

音読の仕方は自由です。
出来るだけ楽しみながら音読して下さい。

声が小さいとか滑舌がとか、とちったりしても気にせず音読します。
一ヶ月もすればそういったことは気にならなくなるぐらいスムーズに読めているはずです。


スムーズに音読出来るようになったら読んでいる内容を読みながらその世界観を自分なりに掴めて、もっとこう読んでみたいと思えてくるようになります。
最終的には楽しみながら音読してもらえるようになるといいですね。


読んでいくうちに少しずつ言葉の言い回しや、立て方など音読がより立体的な表現になっていきます。
そういう表現が出来るようになるのは身体の力がいい具合に抜けてお腹の意識が備わってきたことの目安にもなってきます。

もしもその変化に気付きにくいという方がいらっしゃったら録音してあとで聞いてみるのも一つの方法ですので試してみて下さい。
このトレーニングの目標は自分の喋っている声を理解し、自分の思いや表現したいことを声で表すことです。

そしてその結果が丹田の意識に繋がってくるというお話でした。


今回の『丹田と声 -ややトレ⑦-』は以上になります。

丹田の意識の育て方は他にも方法はあると思います。
今までにも身体を使った方法でご紹介してきましたが、今回のように別のアプローチの仕方だけではなく、様々な方法を自分の身体で体現しながらお勧めのアプローチをご紹介していけたらと思います。

最後になりましたが、最近読んでいる私のお勧めの本のご紹介です。



米澤穂信さんの「本と鍵の季節」です。

米澤さんの作品を知ったのは「氷菓」というミステリー小説を京都アニメーションがアニメにした作品を拝見したのがきっかけです。
この作品はどこを見ても隙が無い作品で至る所に伏線があり、最後にはきっちりと回収した上で「凄い」と言葉に出てしまうぐらい、よく練られた作品です。
そしてミステリーなのに人が死なないのも私にとってはありがたいです。


今回紹介した作品は主人公の男の子二人が活躍します。
一話一話そこまで長く無いのでサクサク読めるのも私としては嬉しい構成になっています。
最後の結末の回収の仕方は最高です。
私の予想をいい意味で裏切ってくれてとても楽しかったです。


本日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください





本日の癒やし画像



机の上のカジュマルに若芽が出てきました。