深い呼吸は1日にしてならず

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

前回の『丹田の意識』はいかがでしたでしょうか。
意識は目に見えないのでわかりにくい部分ではありますが、意識することは何をするにしても大切なことのように思います。

例えばバスケットボールでシュートを打つ時も、ただ漠然とゴールに向かって打つよりループ(ボールが描く放物線)を意識する方が入る確率は上がります。
声を出すのも同様で意識一つで声の伝わり方が変化します。
何も考えないでただ声を出すより、相手のことを思いながら声を出す方が印象が良かったり、優しい声に聞こえたりします。

つまり意識することでより成果を期待出来るようになるのです。

今日はその意識を使って「深い呼吸」の感覚を身体に染み込ませるややトレのご紹介です。

「深い呼吸」を身につけるややトレ

前回までの「丹田の意識」から
「ん」の音、N音をできるだけ柔らかくゆっくりと音にして出口は胸の辺りにして出してみましょう。

この時肩や首に力が入らないように気をつけて下さい。
丹田の意識からN音を出すと音の膨らみが胸に近いところで鳴っているのを感じることができますでしょうか。



これはよく声を出す前の準備運動としても用いられています。
(※ハミングの場合鼻腔を意識することもあります)

今日はこの運動に意識を二つ追加して頂きます。

まず一つ目は

・プラスのイメージ

を意識します。

今までに経験した楽しかったことや嬉しかったこと、あるいはひだまりの中のような暖かいイメージでも構いません。
イメージしやすいものを思い浮かべながらNの音を出してみて下さい。

先程出した音よりも柔らかく丸みを持った音に変化しているなら成功です。
もしもイメージしづらい方がいらしてもそのまま次のステップに進んで下さい。

このプラスのイメージによって生まれた音はこの後の二つ目の意識を追加することで音が少しずつ低い音に変わっていきます。
一つ目の「プラスのイメージ」はこの時出来るだけ緩やかに柔らかく身体を使って貰うためのイメージになります。

イメージしづらかった方は、日々の生活の中の楽しいイメージを覚えておいて、ややトレをする時意識すれば引き出せるよう準備しておきましょう。

二つ目の意識は

・音を踵まで響かせるイメージ

です。

最初にNの音を出した時の音のイメージは覚えていますでしょうか。
図で表すとこのような感じなります。



この丹田を中心とした球の音のイメージの下端部分を踵まで拡げる意識を持ちましょう。
図で表すとこのような感じです。



最初は難しいと思いがちですが、音の下端を踵まで広げていく意識は意外と簡単なので迷わず実践していきましょう。
音の下端を踵まで広げようと意識すると少しずつ丹田の意識が下に下がってくるのを感じられると思います。

これまで私はこのような重心を下げる意識を他の方法でも色々と試してきましたがわかりやすく皆様にお伝えするには今回のこの方法が一番だと思っています。
この意識が使えるようになることはお腹の筋肉(腸腰筋)を動かすのに最適なのです。


この重心を下げる意識をマスターすれば、N音からやらなくても呼吸や意識からでも自在に身体をコントロール出来るようになります。


では、この重心を下げる意識から声を出してみて下さい。

どうですか?

今までの声の印象と変わって聞こえませんか?




今度は重心を下げる意識から歩いてみましょう。

どうでしょうか?

足を踏み出す一歩に変化を感じませんか?

立っている感覚自体も変わってきているのではないでしょうか。


重心を下げる意識ができれば呼吸も自ずと『深い呼吸』に変化しているのです。

ほんの少しの意識で変化するのは不思議に感じますよね。

ですがこの二つの意識で得られた感覚は慣れないうちは丹田への意識が疎かになったり、外敵要因(ストレス)が加わったりすることで呼吸が変わり丹田(重心の位置)も直ぐ上に戻ってしまいます。
でもこれは身体の防衛本能として当然の反応なので仕方がないことなのです。
ですからこういった際は身体がちゃんと機能してくれてる証拠であると認識して身体に優しい言葉をかけてあげて下さい(笑)

そしてその後、また丹田を意識することから始めて使いやすい身体に戻すようにしましょう。

深い呼吸(丹田の意識を下げる)は毎日続けることで効果を発揮していきます。
身体の使いやすさもそうですが、呼吸をしやすくすることで血行が良くなり結果的に免疫力の向上に繋が
ります。

是非実践して実感してみてください。



本日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。

何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください




雲の流れに心奪われて思わずパチリ(本文とは関係ありません)