手は口程に何もいわない

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

手のひらを太陽にすかしてみれば
まっかに流れる僕の血潮

手に血管が通っているのに手が冷たく感じている方はいらっしゃいますでしょうか。
ここで手を挙げた方は必見です。

以前『肩甲骨を味方に』でご紹介した肩甲骨の使い方も手の血行に関して重要なのですが、手自身にも効果的な使い方があり、筋肉の構造を理解するだけでも手の血行が改善する可能性を秘めています。

知らないよりは知っていた方が、というのがお得な今日のテーマ「手は口程に何もいわない」です。

手を日常的に使わない方はいないと思います。

朝布団から出る時、トイレに行く時、顔を洗う時など使わない日はないでしょう。
それぐらい無意識に、頻繁に使っているわけです。

そこに加えて仕事として手を使っていたら休まる暇がありません。

そんな休むことなく毎日忙しく働く私たちの手。
もしも日常生活の中の手の握り方一つで手の血行が改善できるとしたら、その手軽さに笑ってしまいませんか?
今回のお話は普段の手の使い方の応用というよりは、構造を知って自分なりのカスタマイズが必要になるかもしれません。

それでは行ってみましょう。


手の動きはとてもシンプルです。

中指が手の中心と考えてゆっくりと手を握ります。



・・・今日の動きとしてはこれだけです。

え?
と思われた方もとりあえずゆっくりと手を握ってみて下さい。

丹田の意識を高めていくと次第に身体の血行が良くなって結果的に手も温かくなるのですが、ここでは手の握り方で血管の通り道をスムーズにしてあげる方法の実践です。(※個人差があるので人によって温まるのに時間がかかるかもしれません)

この手の握り方で前腕の筋肉を均等に使うことにより肩甲骨の無駄な力みが抜ける条件を作り出しています。
この握り方はあくまでも手の使い方の基本であって、この握り方で筆記具を持ったりマウスを使っても応用するのは難しいと思います。

それはなぜか?
握り方を意識するとそれに囚われ過ぎてしまい、本来やらなければならない仕事をスムーズに遂行するのが難しいからです。

それではどのような方法が効果的と言えるでしょうか。
基本として考える部分は前腕部分と中指です。

前腕部には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)という2本の骨が存在しています。



では、中指を反対の指で触って前腕の方に指を降ろしていきましょう。
すると丁度橈骨と尺骨の間に位置していることが分かります。
人差し指や親指ですと橈骨側に寄り過ぎているので中指が良いでしょう。

つまり手のパフォーマンスを上げるには中指を意識して手を握るようにすることが最適です。
前腕の橈骨と尺骨に付随している筋肉を均等に使うことが出来て手首を安定させるために最適な使い方なのです。

ですが大体の方が普段手を握る時、人差し指や親指を先行して握りこむことが殆どだと思います。
この使い方を続けると手首を安定させて使うことが出来ず橈骨側の筋肉を消耗するように使い、結果的に腱鞘炎や、良く耳にする四十肩の要因を作り出しているのではないかと、最近患者様の身体を施術をする中感じるようになりました。

これは私の臨床結果という視点なので全ての方に当てはまることかどうかは分かりませんが、こんな視点もあるんだと思って耳を傾けて貰えれば幸いです。

今回の「手は口程にものをいわない」は以上になります。


考察ついでにもう一つ。

手の力の上限が10だとして
1から3が毛筆をコントロールするための力で
3から5が硬筆で、5から7が日常的に使う力と表すとします。

腱鞘炎になりやすい方は親指に力を入れて手を使うので7から9かなと感じています。

最近学校で使う鉛筆の濃さは2Bだと聞いて驚いています。
そもそもの力が備わってないというよりも、スマホを握る時の癖がついているのかもしれないですね。

そして普段からその筋肉は尺骨側を使っている状態なのではないかと考察します。
こういう使い方をすれば筆圧は落ちるのかもしれないと。
こちらの使い方で弊害になるのはテニス肘や薬指側の腱鞘炎でしょうか。

色々と考察をしていたら、もしかすると普段使いとして毛筆が使われる時代が来ることもあるのかなと思ってしまいました。

本日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。

何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください




本日の癒やし画像



友人の愛兎、すあまが掲載されて喜ぶ私です。