丹田の意識を高めるための基本体勢と補助的な動作 -ルーティーン⑥-

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

本題の前に、本日は私のルーティーンのお話から始めようと思います。
人は皆、自分が楽しいと思えることを行うとテンションが上がりますよね。


好きな物を食べる
気になった景色に足を止めて写真を撮る
芸術に触れる
映画やドラマを見る

私にとってこういったワークは内なるものを高めてくれる大切なルーティーンです。

本日も映画「BLUE GIANT」を観て心を震わせてきました。
簡単にご紹介しますと「BLUE GIANT」はジャズに魅了された主人公が世界一のジャズプレイヤーになるために情熱の限りを音楽に注ぎ、その先にどんな景色が待っているか・・・というストーリーの映画です。



心震わせるために私なりに意識していることがあります。
それは「先入観を持たず真っ新な気持ち、ニュートラルな気持ちで見ること」です。

もちろんタイトルに興味を持たないと映画館に足を運ぶことはないのですが、スクリーンを前にしたら前評判などは気にせず自分の五感を全て使って感じるようにします。
「五感を使って」と書いていますがそこは難しく考えるのではなく、逆に全身の力を抜いて丹田の意識からいつも通りの身体の使い方で、上映されている全てのことをあるがまま受け止める体勢を取ります。

私が常日頃から口にしている「丹田の意識」は身体の余計な力を抜くことが目的でもあります。
ただこの意識だけでは力を抜くことは難しく、そこに呼吸を混ぜていくことが必要になります。

以前からお伝えしている「腹式呼吸」と呼ばれるお腹を動かす動き、覚えていますでしょうか?
鼻から吸って口から吐き、その呼吸をお腹で維持する呼吸法です。

この動きは呼吸を深くさせることが出来るので、身体をリラックスさせるためにはとても効果的です。
ですがこのままですと身体の力を抜くことは出来ても、身体を効果的に使うための力を生み出す状態としては不十分なのです。

息をコントロールする力をお腹で操ることで骨盤の中の筋肉、腸腰筋を結果的に動かし、それによって初めて身体の余計な力が抜けた状態を作り出し、丹田の意識をさらに高めることに繋がっていくのです。
そのために必要なことは、息を丹田の意識の位置で止める意識を持つことです。

腹筋や背筋も使ってはいるのですが、こちらの筋肉が先行して使われてしまうと腸腰筋はサボって手を抜いてしまいます。
つまり息が身体から抜けやすい状態になり、身体の力が思うように発揮出来なくなるので気をつけて動かしていきましょう。

腸腰筋がしっかり使えるようになってくると足で床を支える力も自然と増幅されていきます。
この状態が維持できれば骨盤周りが充実して上半身の力も抜けやすくなりますので、ここの感覚はゆっくりと丁寧に行って行きましょう。

この丹田の意識と呼吸を合わせることは気功でいうところの立禅(站とう功)に近いものであると体感しています。
立禅のコツとして、身体をリラックスさせることが挙げられており、それによって頭は天へ、下半身は地に引っ張られる感覚がもたらされるそうです。
身体を使う上での感覚は、整体とはアプローチの仕方が少し違えど身体にもたらされる感覚は似ているのだなと、共通する部分を発見した時は嬉しい瞬間でした。

前書きが長くなりましたが
ここからが本日のテーマ『丹田の意識を高めるための基本体勢と補助的な動作 -ルーティーン⑥-』です。
※長いタイトルですみません(笑)


とは言え、先ほどお伝えした呼吸をお腹でコントロールすることがメインではあるのですが、本日は私がいつも行っている丹田の意識を高める体勢をご紹介します。

基本的には簡単です。
仰向けの姿勢で膝を立たせて、お腹に両手を添えるだけというシンプルさです。



この状態で腹式呼吸をしていきましょう。

ポイントは鼻から息を吸う時、丹田の意識の更に中心に向かって呼吸を留める意識をすることです。
7秒吸って7秒吐くだけでも効果は高いです。

長さを意識するよりも、どれだけ中心に対して意識できるかが重要です。
長さを優先してしまうと腹筋や背筋の力を強めがちになるので、そこは気をつけて行っていきましょう。



次にこの呼吸の補助的な動作を紹介します。
まず下の左の画像のように右の脇腹に手を当てて先ほどと同じ呼吸をします。



その時左側の骨盤あたりに呼吸が入っていくイメージがあれば成功です。

この時脇腹に当てる手はなるべく添えるだけで、呼吸が入ってきた時にそれ以上膨らませないように押さえるのがポイントです。
押さえることで左の骨盤が膨らむイメージが持ちやすくなります。

反対側も忘れずに行いましょう。

左の脇腹に手を当てたなら膨らむのは右の骨盤周りです。

今回のポイントは意識と呼吸を合わせることで身体の内側を使っていくという点です。

この意識は他のトレーニングにも応用できます。
特にプランクなどのトレーニングをする際には、表面的な筋肉の意識ではなくインナーマッスルの意識が持てるようになっていきます。
どうしてもトレーニング中や普段の生活では、腹筋や背筋等表面的な筋肉が先行して動いてしまうのは仕方のないことですが、動かす上で重要なのは常に丹田に意識を持っていきインナーマッスルを動かすよう注意しながら丁寧に行っていくことです。

本日のテーマ『丹田の意識を高めるための基本体勢と補助的な動作-ルーティーン⑥-』は以上になります。

今回も行うことはとてもシンプルです。
大切なのは自分の感覚を信じてトライアンドエラーを繰り返していくことです。

自分のテンションが上がるものを見つけ、それをしっかりと受け止めて感覚を磨き続けるのもそのための大切なプロセスになりますので、そういった充電を日々行ってみて下さい。
皆様にとって新たな発見や刺激になって身体の動かし方のヒントや健康のケアにお役立て頂ければと思います。

あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください



本日の癒やし画像



陰影が好きになる瞬間