呼吸のヒント -息の吐き方-

こんにちは
パーソナルケア アイン代表の畠山です。

前回の『呼吸のヒント -まとめ-』はいかがだったでしょうか。
三つに絞って意識したことでご自身の身体をコントロールできましたでしょうか。
何かご質問がございましたらご相談下さい

さあ!
今回は息の吐き方について細かくやっていきましょう。
準備はいいですか?

息の吐き方について

これまで「呼吸のヒント」として5回に渡り実践法をご紹介してきましたが「息の吐き方」については明確に提示してきませんでした。
その理由として、まずお腹を意識してもらいたかったこともあるのですが、もう一つは顎や喉、首や肩を力んだ状態にして欲しくなかったからです。

息を吐く際には『す』の子音の『S』や『ず』の子音の『Z』や『ん』の鼻腔を鳴らす『N』など
少し音を混ぜるものや、単純に息を吐く『ふ』の練習が挙げられてることが多いと思います。

私はこの音を混ぜるのは苦手というか余計なところに力が入っていることが多く、結果喉に力が入っていました。
喉に力が入ると今度は押し出す力を強くしないといけないので、お腹にも余計な力を入れていかないといけなくなり息を吐くのが辛くなるという負のスパイラルの原因にもなるのです。

あと、息を吐いている時について。
皆様は息を吐く時に頭がボーッとしたり、手がジンジンするようなことがありますでしょうか。
このような状態は、酸素不足や過呼吸状態になっている証拠であり、あまりお勧めできる状態ではありません。

頭がボーッとするのは、よくトイレで大きい方をするときのイキむことと同じで
横隔膜を下に押しつけた状態になっていて、逆に息を止めている状態となり、脳が酸素不足になるためです。
手がジンジンする方は過呼吸になり血流に酸素が行き過ぎてる状態です。

どちらも息の吐き方としては適切ではありません。

息を吐く時は脊柱が緩まるのを感じられるぐらいが目安です。
そして吐き切って息が入ってくる時は心地よさを感じられるのが目指すべきポイントです。
その心地よさを感じる時に目を閉じたらきっと眠気を誘うことでしょう。
正しい呼吸法を身に付け、就寝時にこの呼吸を実践することで、5分もあれば自然と眠りにつくことができるようになるでしょう。

■息の吐き方の練習方法
基本的に息を吐く時の子音を使うなどの練習方法はお好みでいいと思います。
但しこの後、声に繋げたいと思っている方や表現を豊かにしたいと思っている方はやはり子音を使う練習方法がいいでしょう。

息を吐く際、子音の『S』の方法を使う場合は必ず手の力、鎖骨の力を抜きましょう。
肩甲骨の力も抜くのですが、どちらかといえば脇を閉じるイメージがいいでしょう。
『ストレッチのヒント-肩と頸-』『呼吸のヒント-肩と丹田③-』を参考にしてみて下さい。

そして息を吐く時は、吐きすぎないことです。
吐きすぎないというのは丹田の意識をさせることですが、ここでは腹圧という言葉を使います。
今までは意識という言葉しか使ってこなかったのですが、ここからは腹圧という言葉にステップアップします。

腹圧とは簡単に説明するとお腹を極力凹まさずに、息を吐く状態です。
別の言い方をするとお腹をそのままの状態にして丹田に力が集まっていくイメージです。
布でイメージするなら下の写真のような感じです。



螺旋の中央が丹田とイメージして、周りは引っ張られるけどその位置を保ち続けたまま丹田に収束するイメージ。
そしてその収束したものが気管を通って身体から漏れ出ます。
これが息の吐き方になります。

後半は少しイメージ先行になりましたが、吐き方の大枠を掴むことができましたでしょうか。
挙げさせて頂いた注意点を踏まえて実践してみて下さいね。


本日は最後まで読んでくださってありがとうございます。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。

何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください