丹田の意識
こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。
前回の『足のややトレ』はいかがでしたでしょうか。
足の指を動かすことは足の感覚を研ぎ澄ませるのに有効な運動です。
ですが普段の動きの中ではなかなか意識をしない場所だと思います。
この足指を動かすことで足裏の感覚が鋭くなり結果的に丹田を意識しやすくなるのです。
今日まで3回に渡って
・身体の使い方でお伝えした体重の均等化の意識
・緊張と緩和でお伝えした「1」の状態
・足のややトレでお伝えした足裏の意識
をお伝えしてきました。
本日はそれらの動作や意識の延長線上にある『丹田の意識』についてのお話です。
私はこのブログで、よく「意識」という言葉を使っているのですが、この「意識」について皆様はどのように捉えていますでしょうか。
例えば
「腹式呼吸をする時に丹田を意識して呼吸しましょう。」
とよく目にすると思います。
大抵の人は筋肉を使うことが意識をすることと思っているかもしれません。
ですが筋肉を使っているといつの間にか外側の筋肉を使っていることが多いように思います。
私も最初はそんな風に身体を使っていました。
ですがこの使い方だと益々呼吸がしづらくなったり、妙に心拍数が上がったりしませんでしたか?
これって本当に腹式呼吸なの?
と感じたり思ったりしたのではないでしょうか。
そう思われたとしたならば多分のその呼吸は腹式呼吸になっていなかったのだと思います。
呼吸が楽になったり
身体がポカポカしたり
就寝時に寝つきがよかったり
身体を使うことが楽になったり
声が出しやすくなったり
こういった作用があってこそ腹式呼吸だと考えます。
なぜ本に書かれた通りにやってもできないのか?
それは「意識」というものの捉え方自体が違っているからなのです。
「意識する」とは筋肉を使う前の状態のことを言います。
例えば手の平を閉じるという動きをするとします。
この時、意識的に手の平を閉じていると思うのですが、実はの平を動かす前から動かし始めの時には既に意識は終わっているです。
では今度は、手の平を一度開いた状態に戻しましょう。
その状態から「手を閉じる」ということを意識しながらも、実際には手を動かさないという状況を作ります。
手を動かそうという意識を常に持ちつつ、動かしてはいけません。
そうしているうちに手を動かしたくなったり、筋肉が意識だけで少しずつ動くような感覚になる方がいましたら、その方は意識という概念が今の説明でわかって頂けたと思います。
そうです。
「意識する」とは筋肉を動かすことを指すのではなく、筋肉に対して信号だけを送り続けている状態のことを言うのです。
別の言い方をすると電化製品のコンセントを繋ぎ電源を入れた状態でまだ作動ボタンを押していない段階とでも言いましょうか。
この意識の感覚がわかると丹田への意識にも応用できると思います。
できる方は丹田を意識してみましょう。
出来なかった方は丹田に力が入ってもいいので自分が思う意識を丹田に持っていってみましょう。
人によっては自分なりの腹式呼吸で意識しても構いません。
ゆっくりと息を吐く動作をしても構いません。
ここでのポイントは「ゆっくり行う」ことです。
ここで動作を早くしてしまうとなかなか意識は育ちません。
その理由として、これは私の見解ですが、早い動作だとそのスピード感故に表面的な意識で終わってしまい、内面的な深い意識がしづらくなるということが挙げられます。
焦らないというのも重要なポイントですね。
ゆっくり時間をかけたら脱力をします。
一回一呼吸おいて、今度は意識だけを試してみてください。
さっきより表面的な動きが減って丹田を意識出来ていませんか?
お腹に袋がある状態で丹田にゆっくりと集まってくる感じが出てくると成功です。
これを繰り返し行うことで少しずつその意識が備わってきて、もっと簡単に意識が出来るようになってきます。
この意識が出来た時、不思議な感じがしませんか?
まず一番に感じるのは呼吸がし易いという感覚だと思います。
この意識を今度は足にも持っていくことが出来れば更に身体は動きやすく感じられるはずです。
ですがそのお話はまた次のブログでお話します。
本日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
こんな自動販売機を見つけると豊かな国だなって思うのは私だけでしょうか(笑)
(本文とは関係ありません)