ヒーローポーズを背中で作る
皆様暑い中いかがお過ごしでしょうか?
今年は空梅雨なのか雨が降る期間も短くて良かったのですが、梅雨明けしたら連日猛暑が続いて外に出るのも億劫ですね。空調をつけていても身体は水分を欲しがっていることが多く、いつの間にか熱中症というケースもありますので、こまめな水分補給をして猛暑を乗り切りましょう。
それでは本題に参りましょう。
本日のテーマは「ヒーローポーズは背中を作る」です。
皆様は「ヒーローポーズ」をご存知ですか?
一口にヒーローポーズと言っても様々なポーズがありますが、下の画像のような胸を張って腰に手を当てた堂々としたスタイルも分かりやすいヒーローポーズの一つです。
このポーズで思い浮かべるのはマントをはためかせたスーパーマンでしょうか。
スーパーヒーローの決めポーズはどれも自信に満ち溢れて力が漲っているように見えますね。
ヒーローポーズを研究している人達の間では別称として「パワーポーズ」とも呼ばれているようです。
ヒーローポーズの研究結果として実際にポーズを取ることで心に自信が湧いてきたという感想もあるようです。
データとして分析すると、男性ホルモンの一種で自信を高める働きのあるテストステロンの19%増加や、副腎皮質から分泌されストレスを感じさせる働きのあるコルチゾールが25%減少したという結果が出ており、数字の面からもかなりヒーローポーズの効果の信憑性は高そうに感じます。
もちろん、全員が必ずその効果を得られるかというとそうでもないようですが。
今回はこの効果の差についても考察をしつつ、私なりに取り入れている意識の仕方から背中の作り方をお話していきます。
さて、どうして同じようにヒーローポーズを取っても、取る人によって効果に差が出るのでしょうか?
簡単に言うと、効果が出ない方は見えている姿だけに囚われすぎているのと、ポーズの取り方の説明文を素直に受け止めすぎて重要な部分に意識をフォーカス出来ていないからだと考えられます。
例えば「ヒーローポーズとは顔を上げ、胸を張り、腕を広げている姿」と説明されていたら、書かれている通りの部分を意識しますね。
単純にポーズを取るだけでしたらそれでも良いかもしれません。
ですがこのポーズで背中を作っていくためには胸や肩や腕は力を抜くことが重要で、機能を向上させるのは肩甲骨の位置や背中の意識、そして一番重要な丹田の部分です。
普段から身体への意識が上手く出来てない方が腰に手を当て胸を張ってしまったら、必ず腰が反ってしまいます。
その姿勢では丹田から得られる力は期待できません。
それから胸や腕に力が入ってしまうと背中の力を発揮することができず、いい意味で身体の力を抜くことはできません。
見た目だけの姿勢に囚われているだけでは、自信が湧いてくるどころか、自分のマインドでもって奮い立たせないと身体は維持できません。
そんな中でも身体を維持出来ている方は、普段からメンタルを鍛えられているのでわざわざヒーローポーズを取らなくても身体の機能性は既に備わっているでしょう。
私がこのポーズに求めるものは肩の位置を決めて背中を上手く使う方法の習得です。
そのためにまずは丹田に意識を持つことが大切です。
そして腰に手を当て胸を張るのではなく、肩甲骨を背中や丹田に預けるイメージを持つことと脇を閉じる意識です。
以前「呼吸のヒント -丹田②-」でお伝えした”脇を閉じる”です。
わかりやすいのは掌を外に向けていくイメージなのですが、あくまでも脇を閉じる意識の方が身体の使い方のイメージとして理想的で、身体の使われている筋肉の話をすると背中を通っている筋膜に意識を持たせることが重要なのです。
皆様も早速身体を動かして、身体で感じて、背中を少しずつ作ってみてはいかがでしょうか。
この背中作りと「丹田を呼吸から立ち上げる」を合わせていけると、より背中を作るのに効果を発揮します。
大切なのはいかにして背中の力を抜いて使っていくかです。
本日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
丹田の意識や足が上手く連動できてくると次のステップとして背中を上手く使えるかが鍵を握ります。
普段の通勤時間でも意識できる内容ですので、是非ともセルフケアとして試してみて下さい。
あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
本日の癒やし画像
夜の公園は大人の憩いの空間