呼吸の落とし穴

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

先日、Facebookを開くと「店長はじめました。」の文字が突然目に飛び込んできました。
有難いことに携帯電話が一つあれば友達の近況報告を簡単に受け取ることが出来る本当に便利な世の中になりました。

ですがその簡単さから以前こんなことがありました。
ある日突然、心当たりの無い人物から友達申請が来たのです。

その当時はまだ携帯のSNSのことをあまり知らなかったので、何か新手の詐欺かなと思って訝しんでスルーしていたところ、メッセージまで送られてきました。
その文章に私の出身小学校の名前が書かれていて、あれ?詐欺ではなさそうだぞ・・・となって改めてフルネームを見直しましたが、やはり心当たりが無いのです。
ただ名前の方には何か覚えもあるような・・・。

それでも当時の名前は平仮名で音として頭に入ってることが多く、いまいち自信が持てず、もしかしたら結婚されて苗字変わってますか?と伺ったところ、相手側も私の不信感に気づいたらしく、謝りついでに旧姓の回答があり、ようやくその正体が分かりました。
結局は小学生の頃の同級生が私のアカウントに気づいて連絡してくれただけでしたが、まさかその当時30年振りの旧友からSNSで連絡が来るとは思いも寄
らなかったのです。

話を元に戻しまして、その当時の小学生の同級生で実家の近所に住んでいた友達が東京の飲食店で「店長はじめました。」といったお知らせがFacebookの記事に上がっていたのです。
その友達はコロナ前にもFacebookで記事を上げていたので、その時は帰省ついでに地元で久しぶりの再会をしたのですが、まさか今度は東京で店長をしているとは驚きました。

先日、買い物ついでにそのお店に寄ってきました。



※同級生のお店の1杯目

身体のセルフケアは身体を動かすことも大切ですが、旧友と会う事は今の私にとって最高のセルフケア、身体の癒しになっています。
昔話や近況報告等の話題も旧交を温めるには良いですが、友達が働いている姿をじっと眺めているだけでも良い時間を過ごすことができたと感じられました。

こういう良い時間を過ごしてる時は、心と身体を安定させる脳内物質のセロトニンが多く分泌されて自然と呼吸も楽になってきます。
この呼吸が楽になる、という身体の感覚はとても大切で、このシチュエーションがあって成立するものだとは思うのですが、普段のトレーニングでする呼吸もこの時のような呼吸で行いたいものですね。

ですが「では呼吸をしてみましょう」と声が掛かると一気に緊張が走り、呼吸しやすい環境での呼吸とは程遠い呼吸でトレーニングをしてしまっていると思います。

先日、お客様を施術していて無意識に身体を固めてしまう方をお見かけして不意に今日のテーマを思いつきました。

それでは、前置きが長くなりましたがここからは本日のテーマ『呼吸の落とし穴』についてお話していきましょう。

呼吸の落とし穴

「呼吸をしましょう」と言われて身体を固めてしまう方にありがちなのは、真面目に一生懸命しようとしてしまうケースです。
呼吸はそもそも一生懸命する動作ではなく、生きている以上自然としているものです。

もちろん肺活量を上げる場合はランニングをして心肺機能を上げるため肺に負荷を掛けることをします。
ですがこの心肺機能を上げる時でも、極力肩の力を抜いた状態にして呼吸が入りやすい状態を作って身体へ負荷を掛けていくものです。

なので一生懸命、お腹に息を入れるとか膨らませようとか、息を吐き切るなどをまずは気にせず、肺に入る部分だけを考えていきましょう。
そして少しずつ肩に力が入らない状態で呼吸が出来るようになったら、呼吸の長さを考えるよりも、立ち方や身体を支えている部分がどこから来ているのかを考えていきましょう。

そのためには足の踏み方がポイントになります。
「呼吸のヒント -丹田④-」で紹介した姿勢は呼吸とも密接に関係しています。
その足の感覚が備わったらそこから立ちに移行して「身体に梁を立てる」の状態を保ててくると呼吸は更に楽になってきます。

呼吸は身体を動かすプロセスと良く似ています。
まずは最初の丹田の意識から入り、次に床を踏む動作に入り、身体を引き起こすようにしながら身体に梁を立てていきます。
この動作の繰り返しを呼吸に置き換えていくと自然と呼吸が楽になり、更に呼吸が深くなっていきます。

流れで例えるなら気功の站椿功(たんとうこう)の動きにも似ているかもしれません。
站椿功の場合は手の動きがあります。

身体の部位の意識から始めて呼吸を整えていくことも私はありかなと思っています。
今、紹介していることは私が実践して試したことばかりですので何かの参考になればと思います。

かくいう私も呼吸が苦手な一人です。
しかし、この一つ一つの意識のおかげで今は呼吸がとてもしやすく、歳を重ねるごとに深い呼吸を良い状態に
保てている実感をしています。
皆様も自分なりの呼吸法を見つけて、自分にとってのホームポジションを見つけていって下さい。


本日のテーマ『呼吸の落とし穴』は以上になります。
いかがでしたでしょうか。

呼吸は生きている限りずっとし続ける動作です。
そして健康にも関わってくる大切な動作です。

無意識にでも行える呼吸という動作。
しかし、
少し意識をする事で呼吸は確実に変化し、身体の運動機能を向上することにも繋がります。
このちょっとした意識がとても大切なことなのです。

私は朝のトイレ掃除をする時「呼吸のヒント -丹田④-」のあの姿勢で掃除して身体のホームポジションを意識しています。


あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。



本日の癒し画像

失われてなかった中秋の名月