私の考える体幹

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

夏の風物詩といえば花火を思い浮かべる人も多いと思いますが、私にとってこの時期真っ先に思い浮かぶのはプロ野球のオールスターゲームです。



先日は一足先にMLB(メジャーリーグベースボール)のオールスターゲームが開催され、大谷翔平選手がファンの大きな期待に応えるホームランを打って大活躍しましたが残念ながら所属しているナショナルリーグは敗退してしまったので、MVPには選ばれませんでした。

大谷選手は昨年肘の手術を受けたため、今期は二刀流を封印してバッターに専念しているのですが、実は現在ホームランの数はナショナルリーグではトップの成績を納めており、ホームランダービーの選出資格はあったのですが辞退されました。

このホームランダービー、大谷選手は前述の肘を理由に辞退しているのですが、他にもシーズンの調子を落としたくないという理由で辞退している選手も少なくないようです。
それはホームランダービーが観客を楽しませることを目的としているため、以前は選手に負担の少ないルールであったものがショーとしてブラッシュアップされていった結果、今では4分間球数無制限で本塁打数を競うルールになってしまったためです。

この制限時間を設けてしまったことで、選手は自分の間でスイングできなくなり必然的に力みが生まれてしまったのでしょう。
その生まれた僅かな力の感覚のズレが、オールスターゲーム直後のシーズンの試合での本来の感覚を鈍らせ成績を落としてしまうようです。

その感覚こそが本日のテーマ『私の考える体幹』になります。
それではいってみましょう!

前回ご紹介したテーマ『ややトレ⑨-身体に梁を立てる-』ですが、実は今回の「私の考える体幹」のトレーニングになっていたんです。

体幹というと皆さんはプランクを行って鍛えていくと思っているかもしれませんが、私は少し考え方が異なります。
身体の筋肉を表面的に鍛えてしまっては、身体を使う時に感覚が鈍ってしまう、というのが私の考えです。
その方法では先程お話したホームランダービーに出場した時のような身体作りになってしまうと思うのです。

力むことは身体をバランス良く使えていない証拠です。
筋肉の一部を固めてしまうとエネルギーはそこに集まりますが、身体はバランスを取ろうとして力を入れたところとは対照的な場所にも力が加わります。
理科で習った支点、力点、作用点と近いものがありまして、身体の場合、力んで使ったところが力点になり、支点はおおよそ丹田付近、そして作用点は力点と対照的な場所になります。
手に力が入ったなら足先です。

私は上手く身体を使う上で大切なのは背中だと考えています。
特に肩甲骨周りです。
ここに力みが生じてしまうと股関節周りにも力みが出てしまいます。
股関節が柔らかく使えないと力の土台である下半身を上手く使えなくなり、まず出力が落ちます。

下半身は出力で、背中はその出力を制御する装置です。
このバランスが崩れることで感覚は崩れると私は考えます。

このバランスこそ体幹の命とも言うべき根幹です。

このブログを始めた当初から「丹田」という言葉を使ってきましたが、丹田は上半身と下半身のバランスの上に成り立っているものです。
ですから丹田は力で制御しようと思ってもできるものではなく、腹筋の筋トレをたくさんしたところで丹田を鍛えたことにはならないのです。
むしろ筋トレで表面的に鍛えることで身体のバランスが崩れやすくなり体幹、特に身体を操る感覚は鈍くなるでしょう。

さて、腹筋や背筋、腕立てなどの筋トレだけで身体が使いやすくなっているでしょうか。
私はそのトレーニングだけの方は心配になります。

筋力がある20代であれば、それなりに動けると思います。
ですが30代を越えた頃から「あれ?」という感覚になるはずです。

筋トレを毎日しているのに、思うように動けない。
ついには40代になったら痛いところが出てきた、となっている方もおられるのではないでしょうか。

身体を作ることは一朝一夕とはいかないものです。
ですが折角トレーニングをするならばきちんと身体のプラスになることをしていきましょう。

まずは「身体を使うことはこういうことか」と自分なりに感じて紐解いていくことが大切なのです。
そしてそれを一つずつ積み上げていきましょう。

『背中を作る-②-』でもお伝えしたこの積み上げる感覚は、背中を作る時だけではなく身体作りをする時の私の考え方のキーにもなっています。
皆様にもそんなキーとなる感覚が見つかれば身体作りの指針にもなって、更なる向上に繋がることでしょう。

本日のテーマ『私の考える体幹』は以上になります。


トレーニングは意識や考え方で変わるものです。
少しの違いでその先に見える景色がガラッと変わることは大いにあると思います。

私もブログで身体のことについて書いていなければ今見えている景色には出会えませんでした。
一つ一つ積み上げてきたものがあったからこそ、今このように言葉として表現できているんだと強く実感しています。

ここまで読んで下さりありがとうございます。

あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した1日になることを切に願っています。
何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。


 

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出会いの予感(前回の続き)