お腹を使うとは

こんにちは!
パーソナルケア アインの畠山です。

先日久しぶりに舞台を観てきました。
普段100人規模の小劇場で観ることはあるのですが、今回のような1000人を超える規模の大舞台は久しぶりでした。



前回いつこのような舞台を観に行ったかと振り返ってみると、バレエを観た時でしょうか。

私はこれまで基本的に舞台は、「観るもの」という一方通行が普通だと思っていたのですが、今回の観劇を通じてその考え方が少し変わったように感じました。
例えば歌舞伎の舞台ではよく「○○屋」と、役者の屋号を呼ぶ掛け声を耳にしたり、バレエでは「ブラボー」という声を耳にしたことがあります。

この掛け声はある役者を贔屓にしている観客が掛ける、いわば何年もその場に足を運ぶ常連客だけに許される行為だと思っていましたが、今回の舞台では常連客ではない私も拍手や掛け声をする機会がありました。

今までも、お芝居が終わった後拍手はしていたのですが、今回の舞台では出演していた役者さんたちが拍手や掛け声のタイミングをレクチャーしてくれたのです。
しかも、その拍手によって「タイミングが遅い」とツッコミを入れてくれたり、「元気が出ます」と伝えてくれたりするのです。

「皆で舞台を作って行きましょうよ。」という言葉の意味を、掛け声や拍手を通して理解できたような気がしました。
特に、観客の拍手や掛け声によって変化する役者のリアクションが何より楽しかったです。

このように息が合うと相乗効果が生まれるように、お腹の使い方一つで身体を支えるための相乗効果が生まれると私は考えています。

では、お腹の使い方によってどのような相乗効果が生まれるのでしょうか。
本日はそんな疑問にもお答えするべく『お腹を使うとは』というテーマでお届けいたします。



私がこれまでによくお伝えしている「丹田の意識」ですが、何もしていないようで、実は何かをしているのです。
言葉で表すなら「意識はしているが、力は入れていない状態」です。
これは以前にもお伝えした意識の仕方です。

そして、もう一つお伝えしていた表現があります。
それは「深い呼吸」です。
この言葉は少し抽象的ですが、お腹に余計な力を入れないためには良い表現と言えます。

例えば、声を出すための方法として、よく「腹式呼吸」という言葉を耳にします。
しかしこの言葉を聞くと、お腹の力を使って呼吸をすると捉える方が多いのです。
言葉としては間違っていないのですが、この「お腹=腹直筋(表面の腹筋)」と考えることが危険のもとだと私は考えます。

この「お腹を使う」という行為そのものは、日常の様々なシーンで出てきます。
筋トレで行う腹筋やプランク等のトレーニングがいい一例です。
つまり、腹圧をかけて身体を鍛える際に、腹直筋だけを使おうとしてしまうことが、最も陥りやすい間違いではないかと思うのです。

最近では腹筋の仕方を細かく指導する方もいらっしゃるようですが、実際には腹直筋だけではなく、お腹から背中側にかけて存在する腹横筋や、骨盤の中を通る腸腰筋を刺激することがとても大切なのです。
しかし、この腹横筋と腸腰筋を意識して使うには、少しコツがいるのです。
そのコツとなるのが、以前からお伝えしている立ち方での意識の仕方です。

「丹田」「背中」「呼吸」です。
これまで一つ一つ分解して意識の仕方をお伝えしてきましたが、この三つの意識が合わさることで、先ほどのお腹の使い方に繋がってくるのです。
身体の使い方は、一つ一つが大切なのであって、どれか一つが欠けてしまうとたちまち身体の使い方がわからなくなってしまうのです。

このような経験をしたことはないでしょうか。
一度できたと思ったことが、次の日にはできなくなっていたという経験です。
これは「木を見て森を見ず」と同じことなのだと思います。

一つのことは基礎として意識することが大切なのです。
しかし、三つの基礎が合わさった全体像が見えていないと、身体の使い方も見えなくなってしまいます。

身体の使い方も、同じように考えられるのではないかと私は思っています。
一つ一つのことができるようになり、身体が以前より使いやすくなってきたとしても、それぞれがどのように繋がっているかを理解し、三つを同時に意識できたとき、身体の安定感がさらに一段高まったように感じます。
それは、今回の舞台を観て感じたことと、とても良く似ているように思えたからです。

お互いの存在が掛け合うことで生まれる相乗効果が、身体の一つ一つの意識によって生まれる相乗効果と重なり、身体を支えるための大切な役割を果たしていると感じたのです。

本日のテーマである『お腹を使うとは』は、以上になります。




年を重ね経験値が増えていくことで、無知でいることの怖さを知ると同時に、常に感覚を研ぎ澄まし、知識を求めようとする気持ちの大切さにも気づけるようになったと感じています。

経験は時に苦しい思いもします。けれど、自分の中に新しい感覚の発見ができた時の喜びは、また一歩前へと進ませてくれる原動力になっていることを実感しています。

あなたの身体がもっと使いやすくなって、毎日が充実した一日になることを切に願っています。
何か分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。




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朝陽